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金融詐欺情報、共有システムを構築へ【図】


ニュース 金融 作成日:2016年4月19日_記事番号:T00063636

金融詐欺情報、共有システムを構築へ【図】

 金融監督管理委員会(金管会)は、来年から2年間に計4,000万台湾元(約1億3,000万円)を投資し、金融機関全体で金融詐欺関連情報を共有する「金融情報共有・分析センター(F-ISAC)」を構築する。19日付工商時報が伝えた。

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 F-ISACは各金融機関が疑わしい取引を発見した場合、直ちに報告を受け、金融業界全体で警戒を強化するほか、海外のインターネット犯罪の形態を分析し、台湾でも類似したケースが見つかれば、早期に警戒を呼び掛ける。

 金管会の集計によると、金融機関が今年3月末時点で詐欺案件絡みで凍結している警戒口座は1万9,161口で、2013年末に比べ32%増え、過去4年で最高となった。こうした口座は規定により凍結され、預貯金や送金ができない。口座残高は少なくとも1,000万元を超えるとみられる。

 警戒口座は10年に6万口超でピークに達した後、詐欺防止の呼び掛けで13年には1万4,888口にまで低下したが、近年再び増加傾向を示している。内政部警政署によると、14年の詐欺被害総額は33億8,000万元に上った。