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作成日：2008年3月26日_記事番号：T00006368
遠東航空、増資引き受け先候補と交渉
経営危機に陥っている遠東航空（ファーイースタン・エア・トランスポート）の陳尚群総経理は25日、特定の増資引き受け先候補と交渉を進めていることを認めた。26日付経済日報が伝えた。
同社の第三者割当増資案は、４月11日の株主総会で承認される運びで、４月末には20億～30億台湾元（約66億～100億円）の資金を確保できる見通しという。
増資引き受け先について、陳総経理は「現時点で話しても意味がない」として公表を避けたが、市場ではこれまでに関心を示している遠東集団、金門酒廠のほか、先ごろ遠東航空に1,000万米ドルの資金注入を表明した香港系投資会社のエイブルプロ・インベストメントの名前が挙がっている。
遠東航空の取締役会で今後１年間に段階的に500億元の増資を行うことを決議した。同社は第三者割当増資を行った後、損失処理のため減資に踏み切る計画だ。
同社は２月末に会社更生手続きを申請し、５月22日まで債権が凍結されているが、陳総経理は資金が確保できれば、会社更生手続きを撤回する可能性もあるとした。
