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台湾金控、台湾銀と土地銀の統合微妙に


ニュース 金融 作成日:2008年3月26日_記事番号:T00006369

台湾金控、台湾銀と土地銀の統合微妙に

 
 国民党への政権交代で、第二次金融再編の行方が不透明となる中、台湾銀行、台湾土地銀行、中国輸出入銀行の3行を傘下に発足した政府系金融持ち株会社、台湾金融控股の先行きが微妙となっている。

 26日付工商時報によると、国民党籍の立法委員は台湾銀と土地銀の合併に消極的で、財政部も両行合併の推進に関し、態度を保留する姿勢に転じた。土地銀が脱退することになれば、台湾金控は空中分解の危機に直面する。以前の国民党政権時代から推進されてきた、台湾銀を軸とする銀行合併計画は、3回目も失敗に終わる可能性が出てきた。

 台湾金控でも既に最悪のケースを念頭に検討が進んでいるが、仮に土地銀が脱退し、台湾銀との合併が白紙化されても、証券、保険子会社による金融持ち株会社形態を維持し、さらに合併対象を模索することを視野に入れている。

 財政部関係者は、「金融持ち株会社を組めるかは、立法院で予算が認められるかにかかっている。予算が通らなければ、看板だけで実際の運営は困難になる」と指摘した。