ニュース 社会 作成日:2016年4月22日_記事番号:T00063754
台北都市交通システム(MRT)板南線で2014年5月に4人を死亡させ、22人にけがを負わせる無差別殺傷事件を起こし、一、二審で死刑を言い渡された鄭捷被告(犯行当時21)について、中華民国最高法院(最高裁)は22日、上訴を棄却し、死刑が確定した。
鄭捷被告。市民からはネット上で「早く死刑を執行してほしい」などの声が上がった(中央社)
最高法院は「鄭被告は現行犯逮捕され、証拠が明白である上、犯行当時に心神耗弱、心神喪失の状態にはなく、犯行の重大性から見て、死刑適用が適当だ」と棄却理由を説明。
最高法院はまた、死刑存廃問題についても触れ、「死刑廃止に賛成することは言論の自由だが、社会的に死刑廃止の共通認識が成立するまでは、裁判所は法に基づき審判を行うべきで、死刑判決を回避してはならない」と指摘した。
妻を殺された遺族は、結婚して40年以上連れ添ったのに、今は家に一人でむなしいと話し、公平な審判が下されたと述べた。
台湾の公共交通機関で無差別殺傷事件が起きたのは初めて。事件直後は警察官が車内を巡回したものの、MRT利用者数が一時落ち込むなど、社会に大きな衝撃を与えた。鄭被告は逮捕後、「人を殺し終わって気分が良かった」と供述するなど反省の色を見せなかったが、15年9月の控訴審公判で初めて被害者と遺族に対する謝罪を口にしていた。
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