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「アップルペイ」のクレカ、年内発行微妙


ニュース 金融 作成日:2016年4月25日_記事番号:T00063775

「アップルペイ」のクレカ、年内発行微妙

 アップルのモバイル決済サービス「アップルペイ」は、台湾の銀行5行(中国信託、国泰世華、台新、玉山、第一の各行)と提携し、スマートフォン内蔵型のクレジットカードの発行を計画しているが、認証方式をめぐって台湾監督当局との調整が難航しており、年内発行は微妙な状況となった。25日付聯合報が伝えた。

 アップルペイのクレジットカードは、既に導入済みの米国、カナダなどでは、決済情報を海外のクレジットカード会社(ビザまたはマスターカード)に送り、認証を行う方式を取っている。しかし、台湾ではクレジットカード認証をクレジットカード決済機関、聯合信用卡処理中心(NCCC)で処理する方式を採用しており、監督当局は決済情報を台湾内で処理すべきだとの立場だ。

 監督当局は決済情報の処理を台湾内で行う理由として、管理監督に都合が良いこと、データ流出を防げること、資金の流れを把握でき、脱税防止につながることなどを挙げているが、アップルペイにとっては台湾進出の障壁となっている格好だ。

 金融監督管理委員会(金管会)銀行局は26日にも業界と検討会合を開くが、直ちに結論は出さない方針だ。開放の是非は5月の新政権発足後に持ち越される見通しだ。