ニュース 社会 作成日:2016年4月26日_記事番号:T00063809
台北市中心部にある大安森林公園(大安区)に今年、24年ぶりにホタルが帰ってきた。昨年より同市政府が民間の環境保護団体などと協力し、市内の公園3カ所で「ホタル復活作戦」に取り組んだ成果がさっそく表れた格好だ。
大安森林公園のホタルは子供たちが幼虫を放った。都市の環境に負けずに長く光り続けてほしいものだ(台北市工務局公園処リリースより)
台北市工務局公園処の黄立遠処長によると、同市では昨年から大安公園、栄星公園(中正区)、木柵公園の萃湖にホタルを呼び戻そうと、環境整備、蚊の駆除、ホタルの飼育などを進めてきた。
なお大安公園近くには「蛍橋」という地名が残り、かつて周辺では多くのホタルを目にすることができたと考えられ、実際、周辺住民は、1992年ごろまでは夜にホタルが飛ぶ姿を見たことがあると証言している。しかしその後、都市開発が進み、ホタルの光は街灯や車のヘッドライトに取って代わられてしまったようだ。
現在、大安公園は1日に約1万人の市民が訪れる上、照明が多いため、今回、ホタル呼び戻し作戦を進める上で難易度が最も高いとされたが、今年1月、公園内に放たれたホタルの幼虫は順調に成長したようで、3月に成虫となった姿が確認された。そしてついにこのほど、暗闇の中を20匹余りが発光しながら宙を舞う光景が目撃され、市民から歓声が上がった。
大安公園での成功に続き、木柵公園でホタル復活への取り組みが進められており、先ごろ子どもたちの手でホタル約100匹が水場に放たれ、夜になると発光する姿を見せている。
ホタルが生育するにはきれいな水や夜間の照明が少ないといった環境が必要となるが、今後、自然繁殖が進み、数が増えていけば「大都会に舞うホタル」として台北市の新たな名物となるのではないだろうか。
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