金融持ち株会社の元大金融控股は27日、タイの証券会社ＫＫトレードを６億8,690万バーツ（約21億3,000万円）で買収した上で、同社に10億バーツの増資を行うことを董事会で決議した。買収に伴い、ＫＫトレードは「ユアンタ・セキュリティーズ」に社名変更する。28日付工商時報が伝えた。
ＫＫトレードはタイ証券業界で39社中28位で、資本金５億バーツ、純資産５億7,000万バーツで、現在の大株主はタイ証券業界８位のパトラ・キャピタル。元大金控は2011年に東南アジア一円を地盤とするシンガポール証券大手、キムエン・ホールディングスへの出資を引き揚げて以来のタイ市場進出となる。
元大金控の陳修偉副総経理は「ＫＫトレードを通じ、タイ市場に進出後、中期的に15位以内まで浮上できる」と述べた。
今回の買収は、元大金控のアジア戦略の一環だが、今後はマレーシアへの進出も視野に入れているもようだ。
