台湾全土に展開するヨガ教室「邱素貞瑜伽天地（ＣＳＪヨガ）」は27日、資金繰りに行き詰まり、給与を支払えなくなったとして、営業を取りやめると会員に通知した。28日付中国時報が伝えた。
ＣＳＪヨガは41年にわたって営業していた（28日＝中央社）
ＣＳＪヨガは台湾全土に12店舗、教育センター３カ所を展開しており、26日までは正常に営業していたが、27日から店舗が閉鎖された。
インターネット上で流れている情報によると、ＣＳＪヨガ本社は27日、各店舗の責任者を「消防演習」の名目で呼び出し、その場で退職書類への署名を求め、営業停止を告げたという。また、３月の給与は月末まで支払いが遅れていたという。
責任者の陳玉芬氏は会員に宛てた文書で「自身は末期がんの夫の介護で海外におり、心身疲れ果て、帰国できない」と記しており、ネット上では、陳氏がオーストラリアに「逃亡した」との書き込みも見られる状況だ。
台湾では2007年に亜力山大健康休閒倶楽部（アレキサンダー・ヘルスクラブ）が突然廃業し、終身会員が大きな損失を受けたが、ＣＳＪヨガのケースも入会時に多額の会費を支払う終身会員方式を採用していため、同様の被害が予想される。
