ニュース 電子 作成日:2016年4月29日_記事番号:T00063868
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)は28日、第三者割当増資による中国の国有半導体大手、紫光集団からの出資受け入れを取り止めると発表した。これを受けて同業最大手の日月光半導体(ASE)によるSPIL買収に実現の可能性が出てきたとの見方が浮上している。29日付経済日報が報じた。
SPILの林文伯董事長は、紫光集団からの出資受け入れについて、双方が署名した契約には期限が設定されているが、6月までに株主の同意、および政府の承認が得られる見通しが立たないため、暫定的に提携計画の中止を決めたと説明した。
一方、SPILはこれまでASEによる買収の動きに徹底抗戦する姿勢を見せてきたが、業界では林董事長がASEの張虔生董事長と面会し、和解に向けた話し合いを持ったとの観測が伝えられている。これに対し林董事長は肯定も否定もせず、「コメントしない」と述べるにとどめた。
なお紫光集団はこれまで、SPILに加え力成科技(パワーテック・テクノロジー、PTI)、南茂科技(チップモス・テクノロジーズ)の台湾半導体企業3社に出資する意向を示しており、経済部は3件を一括して審査するとの方針を打ち出していた。しかし今回SPILが出資受け入れを取りやめたことで、今後はパワーテックとチップモスへの出資のみを審査することになるが、審査開始時期は新政権の誕生する5月20日以降となるものとみられている。
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