ニュース 建設 作成日:2016年4月29日_記事番号:T00063875
約1年にわたり工事が中断している台北文化体育園区(通称・台北ドーム)が28日、市議会議員とメディアに公開された。
初めて公開されたドーム内部は悲惨な状況だったようだ。「廃墟化問題」をいかに解決するのか、台北市政府の知恵が問われる(28日=中央社)
29日付聯合報によると、内部にはコケが生え、鉄骨はさび付き、地下階には水がたまり、カメが泳いでいた。視察した童仲彦台北市議は「まるで廃墟だ」と感想を述べた。
また、視察した市議からは、広いイベント空間を前に「撤去するのは惜しい」「工事を中断していなければ、今ごろプレオープンしていたはずなのに」といった声も漏れた。
台北市政府の林鶴明報道官は「工事中断は(事業者の)遠雄建設事業(ファーグローリー・ランド・デベロップメント)が設計図通りに施行しなかったことが原因だ。遠雄は責任を負うべきだ。工事中断の原因が取り除かれない状況で、工事再開はない」と強調した。
視察現場では台北市政府の林洲民・都市開発局長、遠雄の湯佳峯総経理らが出席して説明会が行われたが、湯総経理らは市政府側の説明に終始納得せず、口論となる場面も見られた。
湯総経理は「ドームのさびは毎月10%のペースで拡大しており、4月末時点で1万カ所にさびが生じている。台風シーズンを迎え、リスクが大きく、工事再開はかなり困難だ」との認識を示した。
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