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変電所30カ所以上、電磁波が警戒値超え


ニュース 公益 作成日:2016年5月3日_記事番号:T00063913

変電所30カ所以上、電磁波が警戒値超え

 蘋果日報が台湾全土588カ所の変電所で行った調査によると、30カ所で電磁波の瞬間的な強さが環境保護署(環保署)が定める「長期暴露警戒値」の83.3ミリガウス(mG)を上回った。同値を上回った変電所の数を県市別で見ると、桃園市の9カ所が最多、台北市の8カ所、台中市の5カ所、新北市、彰化県、雲林県などに各1カ所と続いた。3日付同紙が報じた。

/date/2016/05/03/15electromagnetic_2.jpgTPCは、変電所周辺の電磁波の強度は世界保健機関(WHO)の環境推奨値、833mG以下だとして安全を強調した(2日=中央社)

 電磁波が強い変電所の多くは、人口密度が高くマンションなどが建て込む地区に隣接していながら、特に表示を行っていなかった。

 また変電所別の電磁波の瞬間的な強度では、苗栗県の通霄発電所が194mGと最高を記録。最低だった新竹県新工変電所の0.2mGの970倍だった。南投県の南崗変電所、高雄市の嘉峰変電所もそれぞれ190mG、187mGと高い値が検出された。なお行政院環境保護署の統計(49カ所対象)によると、2年間で最高は55.2mGだった。

 電磁波についてはこれまでに国際がん研究機関(IARC)が発がん性を持つ可能性を指摘しているほか、高圧送電線付近では小児白血病や脳腫瘍の発生率が高いとする研究結果もある。

 蘋果日報の調査で107.6mGを検出した台北市青年変電所(万華区)について台湾電力(台電、TPC)は3日、記者会見を開き、同変電所から約10メートル離れた家屋内では1.4~1.9mGだったとして、ドイツ健康住宅協会による室内安全値の1mG以下だったと強調した。