ニュース 社会 作成日:2016年5月3日_記事番号:T00063915
台中市の人気夜市(ナイトマーケット)、「逢甲夜市」の屋台で販売され、話題を呼んでいる「沁煙餅(煙の出るスナック菓子)」を食べた客が口中を負傷し、流血するというトラブルが発生。店側が治療費を賠償する事態となった。
逢甲夜市の屋台「沁煙 FUN煙餅」の店主によると、同店では半年ほど前に友人を通じて韓国で販売されていた「沁煙餅」を台湾に導入した。これは紙カップにボール状のカラフルなスナックを入れ、その上から液体窒素をかけたもので、食べると口の中にひんやりとした感覚が広がるほか、口に含んだまま息を吐くと鼻の穴から気化した液体窒素が煙のように噴出し、見る者の笑いを誘う。
これがもの珍しさから人気となり、1日に200~300人が購入するヒット商品となった。そして1日、逢甲夜市を訪れたある男性が店先で大勢の客が口や鼻から煙を吐き出しながら沁煙餅を食べている姿に興味を引かれ、80台湾元(約260円)を払って1カップを購入し、試してみることにした。
しかし半分ほど食べた時点で口の中に違和感を感じ、つばを吐き出すと真っ赤な血が飛び出した。そして鏡で口の中を確認するとそこには大きな傷ができていた。あわてて薬局に飛び込んで傷を見せると、凍傷になっていると言われたため、彼は店に抗議。店側は薬代として300元を男性に弁償することとなった。
専門家によると、液体窒素は空気に触れると急速に気化するが、スナック菓子の隙間に残っていた液体が飛び出して口の中を傷つけた可能性があるという。
「沁煙」の店主は、安全のため購入者には「必ずスナックを振って液体を乾かしてから口に入れてください」と説明しているほか、店内や紙カップに「液体は食べられません」と注意を喚起する文言を明記していると強調した。
しかし台中市衛生局食品薬物管理科の傅瓊慧科長は、液体窒素を食品添加物として利用することは違法ではないが、「食品良好衛生規範準則」には、食品の製造工程は衛生上の安全原則に合致する必要があるとの規定があると指摘。今回のケースが規定違反に当たると判断された場合は業者に期限を設けて改善を要求し、改善が見られなければ6万元の罰金を科すことになるとコメントした。
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