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海外就職希望の若者6割、台湾の低賃金に嫌気


ニュース その他分野 作成日:2016年5月5日_記事番号:T00063968

海外就職希望の若者6割、台湾の低賃金に嫌気

 経済誌「商業周刊」が20~35歳の若者を対象に行った調査によると、回答者の62.3%が海外で就職したいと考えており、理由は「台湾の賃金が低過ぎる」が89.2%で最多だった。次いで「台湾では成長の機会が少な過ぎる」が75.9%、「海外での経歴は職歴に有利」が75.8%だった。5日付自由時報などが伝えた。

 「3年以内に就職先を探したい地域」の質問では、日本が27.9%で最多だった。2位の欧米(19%)、3位のシンガポール(12.2%)に続き、中国は8.8%で4位だったが、「今後10年で最も仕事のチャンスがありそうな地域」では中国が36.2%と最多で、日本は7%にとどまった。

 「今の何倍の給与なら海外で就職したいか」という質問では、欧米であれば2.5倍、日本やシンガポールは2.4倍、中国は2.3倍だった。

 次期政権で国家発展委員会(国発会)副主任委員に就任する龔明鑫氏は、海外で就職したい若者は予想より多かったが、調査によると、実際に準備をしている若者は3割にすぎないと述べ、若者が台湾で活躍できるようにするために、政府の支援が必要と語った。従来の政権は中国との関係ばかりを重視していたが、東南アジアや南アジアとの交流を深め、若者に活躍してほしいと話した。龔氏は同時に、台湾は若者が活躍できる場が足りないとして、新政権はバイオなど5つの産業育成から着手すると述べた。