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蔡次期総統の就任演説、米中が注視


ニュース 政治 作成日:2016年5月5日_記事番号:T00063969

蔡次期総統の就任演説、米中が注視

 5月20日に蔡英文次期総統が行う就任演説の内容に米中両国が高い関心を寄せている。米国務省のスーザン・ソーントン首席副次官補(アジア・太平洋担当)は3日、中央社のインタビューに応じ、蔡次期総統が中台関係の「現状維持」を掲げていることに触れ、「これまでの談話や行動を見る限り、非常によくやっており、言行が一致している」と評価した。その上で、就任演説に中台関係の前向きなビジョンや米台関係への言及があることに期待感を示した。中台関係については、「蔡次期総統が言うように、中台交流には既に良好な政治的基礎がある。米国は当然そうした交流が進むことを期待している」と述べた。

 一方、中国にとっては、蔡次期総統が「1992年の共通認識(92共識)」を踏襲するかどうかが最大の関心事だ。

 中国共産党機関紙、人民日報は評論で、「92共識を堅持するか否かは、必ず答えるべき問題だ」とした上で、「92共識を否定するならば、両岸(中台)の政治的な相互信頼や交渉体制が崩壊し、蔡氏が掲げる現状維持も中身がなくなる。責任と結果は民進党が負うべきだ」と主張した。