ニュース 社会 作成日:2016年5月6日_記事番号:T00063991
2012年に台南市で10歳男児の首を切り付け殺害したとして殺人罪で起訴され、死刑を求刑された曽文欽被告(32)に対し、最高法院は5日、無期懲役の判決を言い渡した。6日付聯合報が伝えた。
曽被告は逮捕後、「台湾では1人や2人殺したぐらいで死刑にはならない」と発言し、波紋を広げたが、判決は曽被告が精神疾患で通院歴があったほか、幼いころに両親と離れた家庭環境から犯罪に及んだなどとし、「被告には前科がない上、当初から犯行を認めており、人間性を完全に失っているわけではなく、更生の可能性が残されている」と判決理由を説明した。
判決はまた、「検察が死刑を求刑するのは理解できるが、死刑は極めて残酷な刑罰であり、死刑制度がある国家はいずれも慎重かつ厳粛な態度で死刑を行使する必要がある。少しでも死刑にできない理由があれば、死刑に処するべきではない」と指摘した。
台湾では裁判所が死刑適用に慎重になっており、昨年以降、殺人犯12人が相次いで死刑判決を免れた。しかし、凶悪殺人犯が死をもって償うのは当然との世論も根強く、事件が起きるたびに死刑論争が繰り広げられている。
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