台塑集団（台湾プラスチックグループ）傘下で医療機関を運営する長庚医療財団法人は10日、台北文華東方酒店（マンダリンオリエンタル台北、旧中泰賓館）裏のビル「東方大楼」（台北市松山区）２～４階に保険適用外の美容医学と健康診断を手掛ける同グループ初の診療所「長庚診所」を正式に開業する。投資額は10億台湾元（約33億円）で、台プラグループにとってバイオメディカル分野進出における重要な一里塚となるとみられている。９日付経済日報が報じた。
長庚医療財団が運営する台北長庚紀念医院内の美容医学中心（美容医学センター）では現在、多くの患者が詰め掛け、恒常的にスペースが不足している状態となっており、さらに患者からプライバシーと安全を考慮するよう要望が上がったため、４年ほど前に美容医学と健康診断を手掛ける診療所を外部に設置することを決めた。
同診療所は26人の皮膚科専門医師と25人の整形外科医を抱えるほか、１台約2,000万元のピコ秒レーザー照射装置など最新美容設備を備える。
なお診療所の設計などには台プラグループ創業者、故・王永慶氏の娘で長庚医療財団シニア副主任の王瑞慧氏が深く関わったとされる。
