ニュース 電子 作成日:2016年5月11日_記事番号:T00064053
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した4月連結売上高は668億4,300万台湾元(約2,200億円)で、前月比8.5%減、前年同月比11.3%減だった。台湾南部地震発生後の在庫補充が一段落ついたようだ。11日付経済日報などが報じた。
証券会社によると、2月6日に発生した台湾南部地震で、TSMC、傘下の世界先進積体電路(VIS)、聯華電子(UMC)の生産能力は顧客同士の奪い合いになり、3月に売上高が増加した。4月の前月比減収は、通常の生産体制に戻ったためだ。台湾元の上昇、アップルなどのハイエンドのスマートフォンの販売低迷、製品の新旧交代時期に当たったことも理由だ。
TSMCの1~4月連結売上高は2,703億3,900万元で、前年同期比9.1%減った。第2四半期の連結売上高見通しは前年同期比5.7~7.1%増の2,150億~2,180億元に据え置いた。
証券会社によると、TSMCは3月から16ナノメートル製造プロセスでアップルの新プロセッサー「A10」生産のウエハーを投入しており、5月より完成する見通しだ。28ナノプロセスも設備利用率が9割以上で、業績増加が見込める。
TSMCは10日の董事会で、設備投資予算1,332億9,000万元を決定した。先進プロセス拡充、車載用やバーチャルリアリティー(VR)向けの特殊プロセス対応、第3四半期の研究開発(R&D)に充てる。10ナノプロセスはアップルの次期プロセッサー「A11」が中心で、他の主要顧客は7ナノプロセスの採用が多いようだ。
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