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統一超商がポイント経済圏拡大、コンビニ・デパート間で交換可能に


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年5月11日_記事番号:T00064057

統一超商がポイント経済圏拡大、コンビニ・デパート間で交換可能に

 統一超商(プレジデント・チェーンストア)は11日、傘下のコンビニエンスストア、セブン-イレブンなどで展開するポイントサービス「オープンポイント」について、同じ統一集団の百貨店、統一時代百貨(ユニスタイル、台北店・高雄店)、および高雄市の大型ショッピングモール、統一夢時代購物中心(ドリームモール)との間で、相互にポイントを交換できるサービスを開始した。コンビニエンスストアと百貨店の間でポイント交換を可能にしたのは台湾で初のケースで、同社は「ポイント経済圏」を着々と開拓している。11日付工商時報などが報じた。

/date/2016/05/11/00top_2.jpgオープンポイントの利用が可能になった統一時代百貨。同ポイントはセブン-イレブンでは現金ポイントとして使用できる他、さまざまな提携業者で特典サービスを受けられる(YSN)

 統一時代百貨と統一夢時代購物中心の会員カード保有者は、会員カードと統一超商の電子マネーカード「icash」を百貨店のカード会員センターに持参すれば、ポイントの交換または商品購入の際の割引に利用できる商品券への交換が可能になった。icashカードは自身のID番号入りであることが条件だ。グループ内の流通業者間でポイント交換を可能にすることで、顧客の囲い込み効果を狙う。

 日本ではツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、楽天グループ、リクルートなどが取り組む「ポイント経済圏」は、台湾では統一超商が積極的に開拓を進めており、これまでに銀行、航空会社、通信キャリアなど4分野15業者と提携した。

 銀行業界では第一商業銀行、華南銀行、玉山商業銀行(Eサン・コマーシャル・バンク)など8行と、ポイント交換を実現。提携銀行は、消費額に応じてicashポイントが加算されるクレジットカードも発行している。また、中華電信、遠東集団(ファーイースタン・グループ)のポイントカード「HAPPY GOカード」ともポイント交換が可能だ。

 今年4月には、中華航空(チャイナエアライン)、長栄航空(エバー航空)、全日空、キャセイパシフィック航空などが参加するアジア・マイルと提携し、オープンポイントとマイレージポイントの交換ができるようになった。ポイント経済圏の開拓により、新たな顧客層の拡大や充実を期待している。

4月は7%増収

 なお統一超商の4月の連結売上高は174億3,000万台湾元(約585億円)で前年同月比7.18%増を記録、1~4月累計でも689億6,000万元と前年同期比6.88%増となった。康是美(コスメッド、382店)やフィリピンのセブン-イレブン(1,675店)が店舗網を拡大するなど傘下事業の増収が貢献した。