ニュース 金融 作成日:2016年5月11日_記事番号:T00064066
生保大手の台湾人寿保険は10日、安聯人寿保険(アリアンツ生命保険)から保険契約の一部の譲渡を受けると発表した。アリアンツは446億台湾元(約1,500億円)相当の資産と保険準備金265億元を1元で台湾人寿に譲渡する。台湾保険業界で保険契約のみを対象とする資産譲渡は初のケースとなる。11日付工商時報が伝えた。
アリアンツが譲渡するのは、主に2003年に結んだ高利回りの保険契約。欧州では今年から経済価値ベースのソルベンシー規制(ソルベンシー2)が導入され、高利回りの保険商品には多額の準備金計上が必要となった。このため、高利回りの保険契約を整理した方が経営効率が高まるほか、準備金回収分で利益を計上できると判断した。
台湾人寿の林欽淼総経理によると、アリアンツから譲渡を受ける保険契約の予定利率は4%以上だが、今後3.2%以上の投資利回りを確保すれば、利益が得られる。台湾人寿にとっては、わずか1元で446億元に達する運用資金を確保した格好で、両社にとってメリットがある譲渡案件と言える。
金融監督管理委員会(金管会)の認可が下りれば、台湾人寿の顧客数は約4万人増える。
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