ニュース 社会 作成日:2016年5月11日_記事番号:T00064077
台北都市交通システム(MRT)板南線で2014年5月に4人を刺殺、22人を負傷させる無差別殺傷事件を起こし、死刑が確定した鄭捷死刑囚(23)に対して、銃殺による死刑が10日午後8時47分、執行された。4月22日の死刑確定から18日目という早さでの刑執行は異例で、事件の重大性が考慮されたものとみられる。11日付中国時報などが伝えた。
法務部の陳明堂次長は10日、慎重に検討し、死刑執行命令を決定したと説明した(10日=中央社)
羅瑩雪法務部長は11日の内閣総辞職直前に死刑執行命令に署名した形で、任期中の死刑執行人数は12人となった。
今回の死刑執行は鄭死刑囚1人だけで、政権交代を控えた時期に死刑を執行した意図をめぐり議論を呼んでいるが、羅法務部長は「人心を安定させ、社会秩序を回復する必要がある。鄭死刑囚のような重大事件では、死刑を執行すべき者には執行すべきであって、政権交代が近いことは考慮にない」と説明した。
一方、死刑廃止を求める運動団体「台湾廃除死刑推動聯盟」の林欣怡執行長は「法務部がこれだけ早く死刑を執行したことは過去にはない。今回は鄭死刑囚のためのオーダーメイド式の死刑執行だった」と指摘し、邱太三・次期法務部長には羅部長の姿勢を踏襲しないよう求めた。
鄭死刑囚をめぐって、非常上告や再審請求を行う構えだった弁護団も死刑執行に遺憾を表明した。
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