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エスオイルの製油所停止、台石化と台化に恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2008年3月27日_記事番号:T00006409

エスオイルの製油所停止、台石化と台化に恩恵

 
 韓国石油化学大手、エスオイルが蔚山市温山(オンサン)に持つ石油精製所(日産58万バレル)が稼働を停止したことを受け、アジア地域でガソリン、軽油価格が上昇し、ベンゼン、パラキシレン(PX)、オルソキシレン(OX)など芳香族製品とその関連製品で供給が逼迫している。これによって、台塑集団(台湾プラスチックグループ)のうち、ガソリン・軽油の輸出を主に扱う台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)と芳香族炭化水素製品を生産する台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)が恩恵を受けている。27日付経済日報が報じた。

 石化業者によると、エスオイルの稼働停止により、シンガポールの軽油現物価格は1バレル125米ドルまで上昇し、石油精製メーカーが獲得する原油価格との差額は25~30米ドルに上るという。台塑石化では単月平均で75万立方メートル(㎥)の軽油を生産し、そのうち10万㎥を域内向けに販売し、残りを輸出しており、証券会社の予測では、単月の粗利益は1億224万米ドルに上る。