ニュース 政治 作成日:2016年5月12日_記事番号:T00064107
蔡英文次期総統が20日に行う就任演説の内容に注目が集まる中、演説には「一つの中国」「1992年の共通認識(92共識)」といった表現は含まれない見通しであることが分かった。12日付蘋果日報が消息筋の話として伝えた。
李登輝元総統(中)は12日、「92共識」には賛同できず、蔡次期総統が宣言する必要はないと述べた(12日=中央社)
就任演説は内政や経済問題に重点を置き、政権交代の意義や産業振興について触れ、中台関係に関する言及は少ない見通しだという。
蔡次期総統は中台関係で「現状維持」路線を強調しているが、中国は「92共識」が中台対話の基礎だと重ねて主張しており、「92共識」が就任演説に盛り込まれない場合、中国は態度を硬化させる可能性が高い。
就任演説の原稿は、清華大学の姚人多教授を中心に、中台関係については、民進党の呉釗燮秘書長、小英基金会の詹志宏副執行長、行政院大陸委員会(陸委会)の傅棟成元副主任委員らが作成に携わっているとされる。
消息筋は「就任演説が北京を満足させることはあり得ないが、できるだけ北京が何とか受け入れ可能な範囲に収め、台湾海峡の安定と平和という現状の確保に努めたい」と話した。
こうした中、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は11日、台湾が世界保健機関(WHO)の年次総会に当たる世界保健総会(WHA)に「一つの中国」の原則に基づいて出席するよう重ねて求めるとともに、「両岸(中台)関係が行き詰まれば、責任は現状を変えた者が負うべきだ」と台湾側をけん制した。
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