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蔡英文総統就任式、陳水扁前総統を招待


ニュース 政治 作成日:2016年5月17日_記事番号:T00064184

蔡英文総統就任式、陳水扁前総統を招待

 陳水扁前総統の長男、陳致中氏は16日、総統府から陳前総統夫妻に宛てて、20日に行われる蔡英文新総統の就任式への招待状が届いたことを明らかにした。陳前総統は健康状態が悪化し、自宅療養が認められているが、台中監獄(刑務所)は出席に難色を示している。17日付自由時報などが伝えた。

 陳致中氏は「出席するかどうかは、医療陣の評価による」と出席に含みを残したが、台北監獄は「医療行為には当たらず、医療目的での釈放に関する規定に違反する恐れがある」との認識を示した。

 一方、陳前総統の医療陣の陳順勝氏は、陳前総統と相談した結果、「出席しない方向だ。陳前総統は蔡新総統の招待を受けただけで、尊重されたと考えている」と話した。

 民進党への政権交代後、陳前総統に対する特赦論が高まることが予想されているのは確かだ。しかし、総統就任式への出席を自宅療養の延長として認めた場合、「特別扱い」との批判が出るのは必至で、出席は実現しないとの見方が有力だ。一方、民進党は歴代総統への礼遇という観点で招待状を送り、陳前総統の体面を保ったと言えそうだ。