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《蔡英文総統就任》第3次金融改革、経営と所有権を分離


ニュース 金融 作成日:2016年5月20日_記事番号:T00064246

《蔡英文総統就任》第3次金融改革、経営と所有権を分離

 20日に発足した蔡英文新政権は、政府系金融機関の経営権と所有権を分離し、経営を専門人材や民間金融機関に委ねることを柱とする第3次金融改革を推進する計画だ。20日付蘋果日報が伝えた。

 第3次金融改革は、政府系金融機関の当面の収益向上を狙ったもので、将来的には市況を見極めながら、株式放出などを進める。

 新政権の金融政策は、過去に金融監督管理委員会(金管会)の元主任委員で、新政権で行政院政務委員を務める施俊吉氏、胡勝正・元金管会主任委員ら中心に起草された。

 陳水扁政権下で頓挫した第2次金融改革では、国家資産を不当な安値で売却するものではないかと反発を呼んだが、第3次金融改革は政府主導の経営権は維持した上で、民間活力を経営に取り入れることが柱だ。

 消息筋によれば、第3次金融改革の第一歩としては、政府系銀行の董事、幹事、董事総経理などに専門人材を充て、大株主による財政部の指導権限を縮小することが想定されているもようだ。