ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年5月24日_記事番号:T00064296
経済部工業局が3月下旬、リサイクル業者が電炉メーカーからスラグを取得することを禁止。さらにステンレス産業の川上電炉メーカーは「安定化設備」を設置してスラグを処理することが要求され、処理後の用途についても申請、承認を得なければ外部へ運び出すことができなくなった。これにより現在、関連業者では処理できないスラグが大量に残される状態となっており、唐栄鉄工廠、燁聯鋼鉄(YUSCO)、華新麗華(ウォルシン・リーワ)といったステンレス大手は最悪の場合、生産停止に追い込まれる可能性も出ている。24日付工商時報が報じた。
唐栄の黄鴻都総経理は、同社では現在既に2カ月分に相当するスラグ、1万2,000トンが行き場を失って工場区内に堆積していると説明。保管場所の収容能力は最大半年間分で、早ければ6月から約30%の減産を迫られる状況にあり、単月で2,000万台湾元(約6,700万円)の減収につながる恐れがあるという。
こうした中、ステンレス業界は、同問題が解決されなければ環境保護コストの増加に伴い、6月に1トン当たり3,000元程度の値上げを実施すると強調している。
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