ニュース 電子 作成日:2016年5月25日_記事番号:T00064328
中国社会科学院(社科院)台湾研究所の張冠華副所長がこのほど工商時報とのインタビューに応じ、蔡英文総統が20日に行った就任演説について「中国大陸への経済的な依存を抑えたいとの意向が明確にうかがえた」と指摘した上で、「この方針は台湾企業の中国大陸における活動に影響を与え、結果的に(中国の)紅色供給網(レッドサプライチェーン)の完結性を高める」との見方を示した。25日付工商時報が報じた。
紅色供給網が台湾メーカーを圧迫しているとの見方について張副所長は同意できないと語り、「小米科技(小米、シャオミ)のスマートフォンが重要部品の多くを台湾メーカーから調達しているように、台湾企業も発展を遂げる多くの大陸(中国)ブランドのサプライチェーンの一部を占めている」と強調した。
しかし新政権が、東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの関係強化を進める「新南向政策」といった政治の力で企業の市場選択に変更を迫ったり、中台間の協力に慎重な姿勢を示せば、半導体産業などにおける現在の高度な相互補完関係は崩れ、中国企業は政府の産業政策を後ろ盾に独自の発展を進めると指摘した。
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