紡織・生地メーカー、宏遠興業（エベレスト・テキスタイル）は24日、イメージセンサー設計大手、原相科技（ピクスアート・イメージング）と共同開発したスマート衣料「宏遠弾力抗菌圧力スマートウエア」を発表した。自社ブランド「幸福台湾（エバースマイル）」製品として市場に投入する。25日付蘋果日報などが報じた。
新衣料の価格はレディース2,480台湾元（約8,300円）、メンズ2,580元で、スマート衣料としては台湾で現在最も低価格だ。ピクスアートのイメージセンサーチップ、テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）のプロセッサーやワイヤレス充電チップを搭載した。40時間の連続使用と18日の連続待受時間を実現したほか、内蔵メモリーによりいつでも携帯電話に接続できる。
葉清来同社総経理は、スマート衣料開発は、最初の２年間は繊維への導電にこだわったため、うまくいかなかったと説明した。しかし、昨年10月に研究開発（Ｒ＆Ｄ）チームを立ち上げ、「通信」に視点を切り替えて、自社でチップモジュールを開発、センサー、プロセッサー、メモリー、電池と統合して外部メーカーに受託生産を依頼することで量産を実現したと明らかにした。今後は水洗いが可能で、セラミック電池を採用した製品の開発が目標だ。
