ニュース 社会 作成日:2016年5月25日_記事番号:T00064342
仮想現実の世界に入り込み、ゲームやコンテンツを楽しむことができるバーチャルリアリティー(VR)端末が相次ぎ登場して注目を集める中、新北市政府文化局は25日、市内の博物館でVR技術を使った「バーチャル博物館」サービスを提供する計画を発表した。
朱新北市長は、ぜひ体験してみてほしいと市民に呼び掛けた(新北市政府リリースより)
新北市八里区で発見された先史時代の遺跡、十三行遺跡からの出土品を中心に展示する十三行博物館では、今年10月末に開幕する海洋考古学をテーマとする特別展の中で、VR技術を使った展示を行う計画だ。
林寛裕・同市文化局長によると、今回のVR展示は台湾科技大学、中央研究院(中研院)および米国の研究機関が共同で開発したVR装置を使用し、参観者が海の中で考古学者となって調査を進める内容となる予定だ。ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ、HMD)を装着して仮想現実の中に入った参観者は、周囲を泳ぐエイやクジラの姿を眺めたり、触れたりすることもできるという。
この日、十三行博物館のバーチャル博物館を実際に体験した朱立倫新北市長もその迫力に圧倒されたようで、HMDを装着した姿で「魚に囲まれた!」「まるで本物みたいだ」などと歓声を上げた。
また陶器の町として知られる新北市鶯歌区の鶯歌陶瓷博物館は、世界の美術館との提携により、インターネットユーザーが芸術作品をオンラインで検索し、鑑賞できるようにする米グーグルの「アート・プロジェクト」に参加することを決めており、今年末にも所蔵作品150点が自宅に居ながらにして楽しめるようになる予定だ。
さらに淡水古蹟博物館(淡水区)も地元の文化資産を広く知ってもらおうと3D(3次元)映像や電子書籍などの技術を応用したバーチャル博物館を開設することを計画している。
台湾の博物館はデジタル技術の活用が進み、従来とは大きく異なる姿に進化を遂げているようだ。
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