百貨店大手、太平洋崇光百貨（太平洋そごう）と同じ遠東集団（ファーイースタン・グループ）に属する遠東国際商業銀行（遠銀）が提携カード「遠東快楽クレジットカード」を発行したことをめぐり、これまで提携カードを発行してきた国泰世華商業銀行（キャセイ・ユナイテッド・バンク）が反発している。26日付蘋果日報が伝えた。
国泰世華銀の前身である匯通銀行は、遠東集団が太平洋そごうの経営に関与する以前の2001年に提携カードの発行契約を結んでおり、契約には他行が提携カードを発行できないとする排他条項が含まれていた。
しかし、太平洋そごうは今回、遠銀に提携カードの発行を認めただけでなく、国泰世華銀が太平洋そごうの店内に設置していたカード発行申し込みカウンターを改装を理由に撤去させ、新たに遠銀のカウンターを設置するなどしたため、国泰世華銀が態度を硬化させた。
国泰世華銀は声明で、太平洋そごうに契約順守を求めるとともに、同行の提携カードが元祖だなどと主張した。
