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台塑の6月PCV輸出価格、今年初の引き下げ


ニュース 石油・化学 作成日:2016年5月27日_記事番号:T00064381

台塑の6月PCV輸出価格、今年初の引き下げ

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、6月のポリ塩化ビニル(PVC)輸出価格を前月より1トン当たり20~30米ドル引き下げる。PVC需要期は5月で終了との観測が出ている。27日付蘋果日報が報じた。

 台塑は、原料のエチレン価格やインドなど新興市場の需要増を受け、今年1~5月の価格を引き上げていた。インド向け5月PVC輸出価格は1トン当たり890米ドルと、1月の770米ドルから15.6%上昇した。中国向け価格は15.3%、その他のアジア向けは15.9%上昇した。

 台塑の値下げを受け、極東地区のPVC最新価格は1トン当たり800米ドルに、5週続いた横ばいから下落に転じ、市況が懸念されている。

 ただ業界関係者は、台塑の価格引き下げはエチレン供給の改善が主因と指摘。中国や南米の需要は弱いが、インド、バングラデシュ、ベトナム、トルコの需要は強いと予測した。