ニュース 電子 作成日:2016年5月31日_記事番号:T00064427
華碩電脳(ASUS)は30日、同社初の家庭用ロボット「Zenbo(ゼンボ)」を発表した。年内の発売を目指す。販売価格は599米ドルと、鴻海精密工業が共同開発したソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」の19万8,000円の約3分の1だ。施崇棠(ジョニー・シー)董事長は、Zenboは同社にとって重要な一歩だと指摘。沈振来(ジェリー・シェン)執行長は、サービス型ロボットは今後、介護や教育などに使用され、潜在商機は巨大だと期待感を示した。31日付経済日報などが報じた。
Zenboはステージ上で、沈執行長の質問に答えたり、客席の写真を撮ったりして、場内を沸かせた(同社リリースより)
家庭用サービス型ロボット「Zenbo」は、ディスプレイを搭載した楕円(だえん)形の顔部分と球形の胴体から成り、高さは約60センチメートル。家族全員のパートナーという位置付けで、音声操作で、テレビやエアコンの電源を入れたり、料理のレシピを検索し、読み上げたりすることができる。子どもには、絵本代わりに、顔部分のディスプレイに画像を表示してお話を読み聞かせる。高齢者のインターネット利用をサポートしたり、診察予約や服薬、運動の時間などを音声で知らせたりもできる。
Zenboは、31日~6月4日に台北世界貿易センター(TWTC)南港展覧館で開催の台北国際電脳展(コンピューテックス台北)に1日3回、登場する。今年のコンピューテックス台北は、▽ロボット▽人工知能(AI)▽IoT(モノのインターネット)▽VR(仮想現実)/AR(拡張現実)──が4大テーマで、Zenboに注目が集まりそうだ。
スマホ・ノート、アップルに挑戦
ASUSは同日、スマートフォン「ZenFone3」、ノートパソコン「ZenBook3」、2in1ノートPC「トランスフォーマー3」シリーズも発表した。それぞれ第3四半期に発売する予定だ。
エントリーモデルのZenFone3は5.5インチでクアルコムのスナップドラゴン625を搭載、アップルが来年採用するとみられている、2.5Dラウンドエッジ加工のカバーガラスに刷新した。本体価格は249米ドルから。ミドルエンドのZenFone3ウルトラは6.8インチで479米ドルから、ZenFone3デラックスは499米ドルから。価格設定を引き上げ、格安スマホのイメージからの脱却を図った。施董事長は、ZenFoneは発売以来2年で3,000万人以上が購入し、販売地域は30カ国・地域に広がったと話した。
ZenBook3は12.5インチで重さは910グラム。厚み1.19センチと、ライバルと定めるアップルのマックブックやマックブックエアより薄い。1TB(テラバイト)版が1,999米ドル、256GB(ギガバイト)版が999米ドル。
トランスフォーマー3は799米ドル、トランスフォーマー3プロは999米ドルで、マイクロソフト(MS)の「サーフェス4プロ」に挑む。
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