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サムスンが第7世代工場閉鎖か、台湾パネルメーカーに恩恵


ニュース 電子 作成日:2016年6月1日_記事番号:T00064454

サムスンが第7世代工場閉鎖か、台湾パネルメーカーに恩恵

 市場調査会社、IHSテクノロジーの謝勤益(デビッド・シェイ)シニアディレクターは、韓国・サムスン電子が、液晶パネル第7世代工場の閉鎖を計画しており、日韓メーカーによるテレビ用パネルの供給縮小は、群創光電(イノラックス)、友達光電(AUO)の台湾勢による同製品出荷にとってプラスとなるとの見方を示した。1日付経済日報が報じた。

 サムスンの第7世代工場は主に40インチのテレビパネルを生産しているが、同製品は利益が出ないため、閉鎖によって利益率が改善するという。同社は既に第5世代以下の工場を閉鎖している。一方で、有機EL(OLED)への投資は拡大している。

 外電によると、韓国勢ではLGディスプレイ(LGD)も計11基のパネル工場(P1~P11)のうち、P1は研究開発(R&D)用途に転換、P2とP3は来年に生産を停止する。P4は一部ラインを有機EL照明用パネル生産への転換を検討、P5は既に曲面有機ELパネル生産用に転換した。

 イノラックスとAUOは市場シェアを追わず利益を追求する経営方針に切り替えており、50インチ以上の4K2Kパネルに注力している。イノラックスは50インチ以上の製品の市場シェアが4割以上で、AUOは3割以上を占める。