ニュース 電子 作成日:2016年6月1日_記事番号:T00064455
インテルは31日、鴻海科技集団(フォックスコン)と、第5世代移動通信システム(5G)推進の提携覚書(MOU)を締結したと発表した。鴻海は2014年に200人規模の5G研究開発(R&D)チームを結成しており、今後5年で40億台湾元(約140億円)を投じ、基地局、ルーター、アンテナなどネットワークインフラストラクチャーを構築する。19~20年にも始まる5G商用化に向け、着々と準備を進めている。1日付経済日報などが報じた。
インテルは台北国際電脳展(台北国際コンピューター見本市、コンピューテックス)初日の基調講演で、鴻海集団のクラウド事業副総裁を務める通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)の呂芳銘董事長とともに、提携覚書の締結を発表した。
インテルのダイアン・ブライアント上席副社長兼データセンター事業本部長は、IoT(モノのインターネット)時代を迎え、500億個以上のインターネットデバイスが誕生しており、現行のネットワークインフラストラクチャーでは限界があると述べた。例えばフェイスブック(FB)の動画の自動再生などで負荷がかかっており、インターネットは需要に応えるため転換が必要だと語った。
呂董事長は、鴻海集団は全世界の顧客に対し製品の設計、製造サービスを提供しており、将来はコアネットワークやデータセンターの製品などインフラ構築に貢献し、インテルとともに今後20年のネットワーク変革を推進すると語った。
グループ総力を結集
インテルは鴻海とともに、多数のネットワークインフラストラクチャー技術を共同開発する計画だ。モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)やクラウド無線アクセスネットワーク(クラウドRAN、C-RAN)、ネットワーク機能仮想化(NFV)など関連技術のパイロットプロジェクトを推進し、効率的で柔軟なネットワークを構築する。
鴻海集団は、鴻海精密工業が大型基地局やスマートフォンを受託生産しているほか、建漢科技(サイバータン・テクノロジー)がスモールセル(小型基地局)やルーター、台揚科技がマイクロ波、リモート無線ヘッド(RRH)など5G技術を研究開発している。通信キャリアの亜太電信も5Gネットワークの構築と運営を目指している。
技術の研究開発、ハードウエアの製造、特許の保有、通信キャリアの運営、スマートライフの取り組みなど鴻海集団の総力を結集できるのが強みだ。
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