ニュース 社会 作成日:2016年6月2日_記事番号:T00064504
南西からの風の影響で暖かい空気が台湾に流れ込み、1日は全土各地で厳しい暑さとなった。特に台北市では同日午後、約120年前に台北気象観測所が設置されて以來、6月の気温としては最高、通年でも過去3番目となる38.7度を記録した。
新北市環境保護局は、水も貴重な資源のため散水の計画はないと説明した。台中、台南、高雄も散水計画はない(1日=中央社)
台北市で猛暑となった原因について中央気象局は、南西からの風によって運ばれた暖かい空気が山間部を超えた後に下降したことに加え、太平洋高気圧が勢力を強めたこと、雲が少なく直射日光を浴びたこと、さらにビルが立ち並ぶ都市中心部のヒートアイランド現象が重なったためと説明している。
これを受けて台北市環境保護局は同日、散水車を出動させ、道路に水をまいて気温上昇の抑制に努めた。同局によると、50度以上に上昇していたアスファルトの温度が散水により10度ほど低下したものの、効果は30分ほどしか持続しなかったという。
記録的な暑さとなった台北市内では同日、内湖区の山間部にあるイチゴ園で53歳の男性が倒れているところを発見され、死亡が確認された。現時点で詳しい死因は不明だが、周辺住民によると強い日差しを浴びたことが原因とみられる。
また台北市中正区のウォーターパーク、「自来水園区」には涼を求めて親子連れや若者600人以上が詰めかけ、この日の入場者数は通常の約100人を大きく上回った。
このほかこの日は冷房の効いたコンビニエンスストアや百貨店などでも来店者が増え、全家便利商店(台湾ファミリーマート)では氷菓子の販売が通常の3倍となり、茶飲料やミネラルウォーターの販売も40%増加したそうだ。
なお気象局によると、北部海上にある前線が南に移動する影響できょう(2日)からあすにかけて暑さは若干、収まる見通しで、午後にはにわか雨も予想されるという。
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