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廃病院で肝試しの若者、「幽霊から電話」で退散


ニュース 社会 作成日:2016年6月6日_記事番号:T00064580

廃病院で肝試しの若者、「幽霊から電話」で退散

 台南市の有名な心霊スポットとなっている廃病院「杏林医院」に5日深夜、肝試しをしようとした20歳前後の男性2人が侵入。スマートフォンを通じてフェイスブック(FB)に同地に「チェックイン」し、記念撮影した画像をアップロードしたところ、突然、着信音が鳴り響き、受信すると電話の向こうから「早く助けて~」との声が。慌てて通話を切ったものの、着信音は鳴り止まず、2人はほうほうの体で病院から逃げ出す羽目になった。

 今回、肝試しの舞台となった「杏林医院」は、1975年に台湾大学付設医院の医師数人が共同で開業した大型病院で、当時の張麗堂市長が扁額を贈呈するほど信頼を集めた。しかし1993年に医療記録に関する不正が発覚して廃業。さまざまな問題が未解決となっていることから病棟は現在に至るまで取り壊されないままとなっている。

 23年間も放置されているため、建物の痛みは激しく、近隣住民も近づきがたい場所となっており、インターネット上では死者の魂が集まる「幽霊屋敷」としてさまざまなうわさが飛び交っており、ここで肝試しをしようという若者が後を絶たない一種の名所と化している。

 なお「幽霊からの電話」を受けて退散した若者2人はその後、派出所に駆け込み、「通話記録がみたい」と相談した。FBで彼らが同病院に「チェックイン」したことを確認した友人が2人を脅かそうといたずら電話をかけたと考えられるが、「もし、そうでなかったら…」と不安になって通話記録を確認しようと思ったらしい。

 しかし通話記録の確認は救難活動などに関わる場合を除き、法律で厳しく制限されているため、2人が発信元を確かめることはできず、不安な気分のまま派出所を後にすることになったという。

 ちなみに心霊現象などに詳しい人物は、心霊スポットと呼ばれる場所では、自身の情報を幽霊に知られ、取りつかれやすくなるとして、「チェックイン」しないよう呼び掛けてしている。