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婦人服ネット販売の東京著衣、経営権を譲渡


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年6月8日_記事番号:T00064620

婦人服ネット販売の東京著衣、経営権を譲渡

 女性衣料インターネット通販大手、東京著衣国際(トウキョウ・ファッション)の創業者、鄭景太氏は7日、従業員に対し同社の経営権を亜洲天使基金集団に譲渡したことを明らかにした。亜洲天使基金は台湾のゲームソフト大手、大宇資訊(ソフトスター・エンターテインメント)の凃俊光董事長が個人で設立した投資ファンドで、今後、凃氏が東京著衣の董事長に就任するとみられる。8日付工商時報が報じた。

 東京著衣国際は2004年にヤフー奇摩に個人でオンライン販売サイトを開設。創業者の1人で鄭氏の元妻、周品均氏が調達する商品のセンスの良さや無料のカスタマー電話サービスが奏功し、若い女性をターゲットに急激な成長を遂げ、13年には三井物産やシンガポールのテマセク・ホールディングスから出資を獲得した。

 しかし14年に創業者夫婦が離婚し、鄭氏の家庭内暴力(DV)などをめぐって裁判沙汰となったことで企業イメージが大きな打撃を受けた。さらに婦人服のネット販売業界では新たな有力ブランドが相次いで登場して競争が激化、困難な経営状況に陥っていた。

 なお亜洲天使への経営権譲渡には東京著衣の新規株式公開(IPO)を希望する大株主、三井物産の意向が反映されたもようだ。