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TSMC5月10%増収、16ナノなど生産回復で【図】


ニュース 電子 作成日:2016年6月13日_記事番号:T00064642

TSMC5月10%増収、16ナノなど生産回復で【図】

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が8日発表した5月連結売上高は735億7,600万台湾元(約2,400億円)で、前月比10.1%増、前年同月比4.9%増だった。台湾南部地震の被害を受けた生産ラインの回復、および28ナノメートル製造プロセス製品、16ナノ製品の出荷増が要因だ。なお、1~5月連結売上高は3,439億1,400万元で、前年同期比6.4%減と依然マイナスだ。9日付工商時報が報じた。

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 TSMCは、台湾南部地震の影響で12インチウエハー9万枚分の出荷がずれ込んだ分も含め、第2四半期売上高は2,150億~2,180億元と、前期比5.7~7.1%増を見込んでいる。

 聯華電子(UMC)の5月連結売上高は127億500万元で、前月比18%増、前年同月比1.7%減だった。南部地震後、生産が回復した製品の出荷が5月に集中したことや、需要の高い28ナノの生産能力拡大が続いていることで前月比2桁の増収となった。6月売上高は130億元以上で、過去2番目の数値に達する可能性も予想している。

 TSMC傘下の世界先進積体電路(VIS)の5月連結売上高は22億900万元で、前月比2.9%増、前年同月比7.6%増だった。証券会社は、第2四半期売上高は予測をやや上回るとみている。また、液晶ディスプレイ(LCD)ドライバICや、電源管理ICなど、8インチウエハーの成熟プロセスによる製品の需要が依然高いことから、第3四半期も引き続き増収が期待できると予測した。