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台湾LCC2社、昨年損失額11億元【表】


ニュース 運輸 作成日:2016年6月13日_記事番号:T00064659

台湾LCC2社、昨年損失額11億元【表】

 台湾系の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)と威航(Vエア)の2社の昨年の合計損失額は11億3,800万台湾元(約37億円)に達した。今年第1四半期もそれぞれ1億5,700万元、1億5,600万元の赤字を計上しており、このまま業績を改善できなければ、今年通年の両社合計の損失額は、1社の資本金額に相当する20億元超となる見通しだ。10日付蘋果日報が報じた。

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 タイガーエア台湾は中華航空(チャイナエアライン)を、Vエアは復興航空(トランスアジア航空)を親会社に持ち、LCCが世界で市場を広げる中、タイガーエア台湾は14年9月にシンガポールに就航、Vエアも15年1月にバンコクに就航した。

 アジアLCC市場の競争は厳しく、タイガーエア台湾は15年損失額が5億7,500万元に上った。Vエアは昨年、チェンマイ、マカオ、釜山、名古屋、大阪と就航都市を拡大したが、5億元以上の赤字を計上した。両社とも、就航都市を増やすほど損失が拡大している。

 これについて信用調査会社の中華徴信所企業(CCIS)は、「低原油価格が終われば黒字転換はさらに困難になる。台湾LCCの前途には懸念を抱かずにいられない」と指摘した。ただ、タイガーエア台湾は、今年の損益均衡達成の目標に変更はなく、8月の函館をはじめ就航都市の拡大を加速するとコメント。Vエアも中堅都市への就航を増やして、来年に黒字化を目指すとしている。