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台塑石化、ガソリン価格の凍結解除


ニュース 石油・化学 作成日:2008年3月31日_記事番号:T00006466

台塑石化、ガソリン価格の凍結解除

  
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、29日からガソリン小売価格を1リットル当たり2.8台湾元(約9.2円)、ディーゼル油小売価格を同3.1元引き上げると発表した。ガソリンとディーゼル油は、昨年11月から政策的に小売価格が凍結されてきたが、総統選終了を受け値上げは避けられないとの観測が広がっていた。同社は原油相場上昇を受け、合理的な範囲で値上げを決めたとしている。
 
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 同社が小売価格算定の基準としているドバイ産原油は、昨年10月の1バレル77.12米ドルから今年3月には平均96.64米ドルに急騰。上げ幅は25.3%に達した。これに基づくとガソリンで1リットル当たり4.0元、ディーゼル油で4.4元の値上げ余地が生まれるが、台湾元の為替レート上昇分を考慮し、今回の上げ幅を決定した。

 同社の広報担当者は、「台塑石化は民間企業で税金支援は受けられない。株主にも考慮して自主的に値上げを決めた。政策に沿えないことに関しては遺憾に思う」と述べた。

 陳瑞隆経済部長によると、台塑石化が値上げを決めて以来、現在のところ価格凍結を維持している業界最大手、台湾中油では2日間で直営ガソリンスタンドの給油量が30%増加した。