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半導体メモリー価格、「西安事件」で全面上昇


ニュース 電子 作成日:2016年6月21日_記事番号:T00064796

半導体メモリー価格、「西安事件」で全面上昇

 中国・陝西省西安市の変電所で18日に起きた爆発事故により、現地にあるサムスン電子の半導体工場や米マイクロン・テクノロジーおよび力成科技(パワーテック・テクノロジー、PTI)のパッケージング・テスティング(封止・検査)工場で電力の瞬断や電圧が下がるなどのトラブルが発生した。これを受けて半導体メモリー市場では供給に影響が出るとの見方が強まり、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリー価格が全面的に上昇している。21日付工商時報は「メモリ業界の西安事件」と報じた。

 事故を受けてサムスンなど3社はいずれも「今後の供給に大きな影響は出ない」と説明したが、業界関係者は過去にメモリー工場や封止・検査工場で電力の瞬断が発生した際は、設備がフリーズしたり、パラメータが失われ、完全復旧に少なくとも1~2週間かかったと指摘している。

 こうした中、メモリー販売業者が20日、在庫の積み増しを開始したことから同日、台湾、香港、深圳のスポット市場では32GB/64GB USB 3.0メモリー価格が5~10%、16GB/32GB マイクロSDカード価格が3~5%、32GB/64GBのMLC規格NAND型フラッシュメモリー価格が1~3%上昇。DRAMモジュール価格も深圳で3~5%上昇した。