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「観光業界のゴッドファーザー」、亜都麗緻大飯店の厳董事長引退


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年6月21日_記事番号:T00064811

「観光業界のゴッドファーザー」、亜都麗緻大飯店の厳董事長引退

 亜都麗緻大飯店(ザ・ランディス・タイペイ)は20日に開催した株主総会で役員改選を行い、「台湾観光業界のゴッドファーザー」と呼ばれた厳長寿董事長が正式に引退を表明するとともに、周永銘執行董事の新董事長就任が決定した。同社で6年前から準備が進められてきた世代交代が完了した形だ。21日付聯合報が報じた。

 現在69歳の厳前董事長は28歳で米クレジットカード大手、アメリカン・エキスプレス(アメックス)の台湾地区総経理に抜てきされた後、32歳の時に亜都麗緻大飯店創業者、周志栄氏に勧誘されてホテル業界に転身し、同ホテルの総裁に就任。その後、国際的な会議やイベントに積極的に出席して台湾をアピールし、観光業界に貢献した。

 キャリア最後の1日となったこの日、厳前董事長は、台湾の新政権発足をきっかけに中国が観光客の台湾渡航を制限している現状を念頭に、「台湾の観光産業は現在、比較的困難な時期を迎えているが、改めて現状を見直すチャンスでもある」と提言。「両岸(中台)市場が開放されたとはいえ、市場の分散は必須で、ある市場が急速に成長しているからといってそれだけに頼ってはならない」と強調した。