ニュース
社会
作成日:2008年4月1日_記事番号:T00006483
「サプリメント好き」、71%大部分が自己流に服用
書田泌尿科眼科診所(台北市大安区)が、3月31日に発表した調査で、大台北地区では71%の人がサプリメント(栄養補助食品)を服用する習慣があることが分かった。しかし、専門家に相談して自分に合ったサプリメントを服用している人はわずか7%で、大部分は自己流に摂取している実態が明らかになった。
このアンケート調査は、書田診所家医(家庭医療)科が3月3日~26日に、同診療所を訪れた患者および診療所付近で働く一般サラリーパーソンを対象に無作為で行ったもので、有効回答数は200件。
調査によれば、サプリメントを服用するようになった動機は「体の調子を整えたい」「老化防止のため」「友人や医師に勧められたから」などで、病気に対する予防や健康増進目的のケースが多かった。
サプリメントに対して間違った知識を持っている人も多く、例えば「カルシウムを多く摂取すると、腎結石になる確率が高くなる」は62%(腎結石は主にシュウ酸カルシウムによるものでカルシウムとは無関係)、「血がねばるのは血中のコレステロールが高すぎるから」は70%だった。
体によいはずのサプリメントも、間違った思い込みで自己流に服用すれば、百害あって一利なしだ。康宏銘書田診所家医科主任は、「アスピリン、イチョウ、魚油、ナットウキナーゼなどは抗血液凝固作用があるため、摂取しすぎると傷口からの出血が止まりにくくなるし、乳酸菌などの生菌と抗生物質は同時に服用してはいけない」と指摘。サプリメントは医師や薬剤師に相談してから服用するよう呼び掛けている。