行政院はこのほど、長栄集団（エバーグリーン・グループ）で長年経営の中枢にあった長栄国際（エバーグリーン・インターナショナル）の謝志堅顧問（65）を政府系海運大手、陽明海運（ヤンミン・マリン・トランスポート）の董事長に充てる人事を内定した。23日付経済日報が伝えた。
陽明海運は23日の董事会で謝氏の董事長就任を正式に決定する運びだ。
謝氏は長栄集団で故張栄発総裁の右腕として、海運業の中枢を担ってきた。しかし、張総裁死去後の経営主導権争いで、長栄集団の次席副総裁から閑職と言える顧問に退いていた。
陽明海運にとってはライバル企業の経営陣を董事長に迎える形となるため、海運業界で驚きをもって受け止められている。
