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台塑石化、ガソリン値上げの正当性主張


ニュース 石油・化学 作成日:2008年4月1日_記事番号:T00006498

台塑石化、ガソリン値上げの正当性主張

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)が3月29日からガソリンとディーゼル油の小売価格凍結を解除したことに対し、非難が集中していることについて、同社の王瑞華副総裁は、グループ創業者の王永慶氏の話を引用し、値上げの正当性を主張した。1日付工商時報が伝えた。

 それによると、王永慶氏は「全世界で石油価格が値上がりしているのに、我々だけが価格を凍結するのは正しいだろうか。石油価格の調整は市場システムに委ねるべきだ」と指摘した。

 また、王瑞華副総裁は「石油がいかに高いものかを知れば、自然に使用量を減らさなければならないと考えるようになる」と指摘し、エネルギー節約で苦境を乗り切ることを消費者に訴えた。

 台塑集団の王文淵総裁も「石油価格を凍結したツケは市民に回る。使用者負担の原則にも合わない。世界的に見ても台湾の石油消費量は多すぎる。節約が必要だ」と呼び掛けた。

 台塑石化が値上げに踏み切って以降、1日当たりの出荷量は80%も落ち込み、顧客減にたまりかねたガソリンスタンド業者が抗議に訪れるなど混乱も広がっている。