トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は29日、６大営業本部のうちトヨタ、レクサス、サービス、管理部門の本部長を７月１日付で交代する人事を発表した。過去６年で最大規模の人事異動となる。黄明顕氏がトヨタ営業本部本部長から国都汽車執行副総経理へ、呉家炎氏がレクサス営業本部本部長からサービス本部本部長へ転任するなど幹部７人を異動させる。トヨタとレクサスの本部長を同時交代するのは初のケースだ。30日付工商時報が報じた。
今回の人事異動は、世代交代を加速させ、幹部の若返りを進めるのが目的だ。また、同社はチューリッヒの損害保険子会社、蘇黎世産物保険（チューリッヒ・インシュアランス）の買収を発表しており、買収後の人事を見据えた異動でもあるようだ。
同社は一方、董事会の議席数を従来の21議席から11議席まで半減させた。うち独立董事（社外取締役）は３議席だ。議席の減少により意思決定を早めたい考えだ。
