自動車部品メーカー、和大工業は29日、米自動車部品大手、ボルグワーナーのスウェーデン工場からトルクコンバーターの受注を獲得したと表明した。2018年第４四半期から出荷を開始し、19年は10万セット、売上高２億6,000万台湾元（約８億3,000万円）、20年は30万セット、売上高４億5,000万元を目指す。証券会社は、18～25年で合計20億元の売り上げが見込めると予想した。30日付工商時報が報じた。
和大は昨年からボルグワーナーのスウェーデン工場へ出荷しており、英ジャガーランドローバーの「Ｆペース」にトルクコンバーターが採用された。最大年産18万セット、12年間契約となる。
和大の売上構成比が２番目に大きい電気自動車（ＥＶ）大手、米テスラ・モーターズは、来年５月に「モデル３」を発売する計画で、遅くとも今年８月にはサプライヤーと調達量を決定するとみられる。和大はテスラから減速機を独占受注しているが、デファレンシャルの見積もりも提出しており、韓国のサプライヤーから受注を奪う可能性もある。「モデル３」の年間販売台数は過去数年の販売総数を上回る40万台に達するとみられ、和大は受注倍増が期待されている。
