ニュース 社会 作成日:2016年7月4日_記事番号:T00065050
1日午前8時12分ごろ、高雄市の左営軍港内で演習を行っていた台湾海軍の哨戒艇「金江」から対艦ミサイル「雄風3号」1発が人為的ミスで誤射され、約40カイリ(約75キロメートル)離れた澎湖諸島沖で操業中の漁船「翔利昇号」に命中し、船長の男性1人が死亡、乗組員3人が負傷した。4日付中国時報などが伝えた。
ミサイルで大破した操縦室。到底考えられない人為ミスで、海軍の軍規弛緩に厳しい批判が浴びせられている(4日=中央社)
海軍司令部の調べによると、今回の事故は、演習でミサイルを操作した中士(下士官の軍曹に相当)が「訓練モード」ではなく、誤って「作戦モード」を選択するなど、人為的ミスが重なって起きた。海軍は事故当日のうちにミスを犯した中士をはじめ、上官、指揮官に対する処分を発表した。
一方、検察の現場検証によれば、ミサイルは漁船の右前方から操縦室を貫通し、漁船後方の海に着水した。人為的ミスが明らかになった場合、関係者は業務上過失致死罪に問われる可能性がある。
外遊の途上、米国に滞在していた蔡英文総統は、報告を受け、速やかに真相究明と徹底的な検証を行うよう指示した。死亡した黄文忠船長の遺族は、海軍艦船で事故現場海域を訪れ、死者を弔った。
雄風3号は射程距離100~300キロメートルの最新鋭超音速ミサイルで、中国軍の脅威に対応して配備されていた。誤射されたミサイルは台湾海峡の中間線を越えていないが、中国側海域まで飛行した場合、不測の事態を招く恐れがあった。
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