ニュース 社会 作成日:2016年7月4日_記事番号:T00065053
台東県に住む中学、高校生8人が1日午前6時過ぎ、同県富山漁港近くの海岸でカヌーに乗り込み、台湾一周の旅に出発した。今回の旅は台湾の周囲を反時計回りに30日かけて約670キロメートルを航行するもので、子供たちは出発前、「絶対にやり遂げるぞ」と肩を叩き合い、気合を入れた。
女子2人を含む中高生8人と大人7人によるカヌー11隻は順調に航行している(孩子的書屋フェイスブックより)
カヌーによる台湾一周を決行するのは、民間の課外学級施設「孩子的書屋(子供たちの書斎)」に所属する8人。同施設は創始者の陳俊朗氏が1999年に故郷の台東県に戻り、自分の子供と一緒に近所に住む貧しい家の子供たちに勉強や音楽を教えるようになったことが始まりで、その後、学校や地域の支援を賛同を得て現在では県内9カ所に拠点を構え、貧困家庭の子弟とって重要な「避難場所」を提供している。
同施設では普段、それぞれの子供のレベルに応じた授業の補講や音楽、スポーツなどを教えているが、09年から子供たちに自転車での台湾一周に挑戦させており、今回のカヌー旅行は「2種目目」となる。
子供たちはプールや湖、海岸で水上でのサバイバル技術を学んだほか、操舵技術や体力訓練を重ね、ようやく出航にこぎつけた。
陳氏は、台東では山と海に囲まれて暮らしながら、海を怖がる子供が多いが、今回のチャレンジで台湾の大地を異なる視点から眺めるとともに、将来、困難にぶつかった時に立ち向かっていける力を身に付けてほしいと語った。
初日となった1日、緊張して前日あまり睡眠が取れていなかったことや、日差しが強かったことから、出発後間もなくして船酔いに見舞われ、嘔吐(おうと)する子供も見られたが、それでも予定していた20.4キロを無事、完漕。順調に行けば7月30日に再び富山漁港に戻ってくる。
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