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日月光半導体、上海の検査工場に追加投資


ニュース 電子 作成日:2008年4月1日_記事番号:T00006515

日月光半導体、上海の検査工場に追加投資

 
 半導体封止・検査大手の日月光半導体(ASE)は3月31日、馬英九新政権の誕生に伴う対中規制緩和を見越し、中国子会社の日月光封装測試上海(旧威宇科技)で9,000万米ドルの増資を行うことを決議した。総統選前にも3,000万米ドルの増資を決議しており、同子会社の資本金は2億米ドルを突破することになる。1日付経済日報が伝えた。

 上海工場の事業規模拡大は垂直統合型メーカーや聯発科技(メディアテック)などからの受注増が背景。日月光は「中国での事業規模拡大は規定路線だ。ただ、現地金融機関の与信枠が引き締められているため、第三地経由の投資で運転資金を確保せざるを得ない」と説明した。同社の昨年の対中投資利益は2,500万米ドルで、上海工場はその約半分を占める。

 業界関係者は、日月光による増資決定は、矽品精密工業(SPIL)などライバル企業による対中投資拡大の起爆剤になるとみている。業界では、矽品が蘇州工場で5,000万米ドル、京元電子(KYEC)が蘇州京隆科技への2,000万米ドルの投資を決めており、経済部投資審議委員会の審査を待っている状況だ。これらの案件も新政権誕生以降、認可される見通しだ。