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永豊金、米国子会社の売却決定


ニュース 金融 作成日:2016年7月11日_記事番号:T00065152

永豊金、米国子会社の売却決定

 金融持ち株会社の永豊金融控股(シノパック・フィナンシャル・ホールディングス)は8日、米国子会社のファーイースト・ナショナルバンクの売却を決定したと発表した。売却額は3億5,300万米ドル、売却先はキャセイ・ゼネラル・バンコープの子会社キャセイ・バンク。社名に「キャセイ」とあるが、台湾の国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)とは関係ない。9日付工商時報が報じた。

 永豊金の広報は、米国子会社のファーイースト・ナショナルバンクは1997年に設立したが、カルフォルニア州で9支店しか拡大していないと指摘。昨年の純利益は992万米ドルでROE(株主資本利益率)が3.63%と、台湾の10%と比べ低いため、売却を決定したと説明した。永豊銀行(バンク・シノパック)ロサンゼルス支店で顧客サービスを引き継ぐ予定で、米国市場からの撤退ではないと強調した。

 業界関係者は永豊金の米国子会社売却について、米国の銀行の市場取引規制ルール「ボルカールール」により収益が悪化している上、米国に子会社を持つ持ち株会社やその子会社も「ボルカールール」を順守する必要があるためと指摘した。